いつの間にか、セミの声が消え、虫の音が心にしみとおる頃になると、1年の時の移ろいに感傷的になってくる。そんな時のまにまに、河原に歩を遊ばせていると、足元に、まだ枯れかかっていないえびす草に気がつく事がある。普段は心に留めないのに・・・
お馴染みの「決明子」。最近、この名を名乗っている人気バンドがある。おそらくメンバーの中の身内に、この「決明子」を愛飲している方が居られるのかな等と想像したりする。それほど生活の中に入り込んでいる薬草茶なのだろう。いわゆる雑草のひとつ。
花は夏につけるが、使用するのは秋につける実になる。
少し気をつけて探せば、結構河原などにはびこっている。10月頃、枯れた莢を採集して天日に干す。
ハブ茶として市販されているものは、このえびすぐさである。効用は殆ど変わらないようだ。
肝炎・腸内の調整(便秘含 ) ・目の衰えに有用な事はどなたもご存知な事と思う。5g位を500CCの水で煎じていただく。「決明子」に限らず、薬草は土地のものが一番である(殆どが中国産)。一度、自家採集に楽しみながらトライしてみましょう。